過去の展示

《残夢》1949年
© YAYOI KUSAMA

タイトル

心の中の詩

 草間彌生は、幼時の幻覚体験や心に湧き上がるヴィジョンなど、きわめて個人的なものを創作の源泉としており、芸術家としてのデビューから間もない1950年代初頭には、美術評論家の瀧口修造や画家の阿部展也といった専門家から高い評価を得ています。それは、なにものにも捉われない草間の作品が、当時からすでに突出した独自性を示していたと同時に、「もっぱら自分の内面の問題」であると語る彼女の創作の中に、理性的な考えから解き放たれた無制限な想像力や内的なイメージに目を向けた、シュルレアリスムと相通じる表現を見出すことができるともいえるでしょう。
 本展では、内からあふれ出すイメージの数々や心の葛藤をありのままに映し出した、シュルレアリスムを彷彿とさせる草間の多様な作品をご紹介いたします。創作活動を始めた頃の日本画・油彩・水彩・パステルといった様々な素材や表現技法を用いた平面作品をはじめ、有機的なフォルムの集積にイメージの連続性を見ることができる立体作品、自身の幻覚体験を基にしたインスタレーションなどを展覧。さらに、筆の動きと共に頭に浮かんでくるヴィジョンを画面上に描いた最新の大型アクリル絵画シリーズ「わが永遠の魂」を併せて展示いたします。初期から現在に至るまで、ひと時も尽きることなく自己増殖する心の中のイメージが生み出す草間の豊かな創作表現をぜひご覧ください。

左:《残骸》1950年
右:《FLYING PEOPLE》1953年
© YAYOI KUSAMA

左:《天国に咲いた花に語りかけた私の驚き、喜び》2020年
右:《I'm Here, but Nothing》2000年
松本市美術館でのインスタレーション・ビュー 2018年
© YAYOI KUSAMA

※作品リスト(英語版、配布期間:2022.3.3~6.12) の掲載情報に誤りがありました。
 お詫びするとともに、ここに訂正いたします。詳細はこちらよりご覧ください。

会期

2022年3月3日(木)~ 2022年8月28日(日)

開館日

木・金・土・日曜日および国民の祝日

休館日

月・火・水曜日

開館時間

11:00〜17:30

観覧料

一般 1,100円(税込) 小中高生 600円(税込)

※未就学児は無料。団体割引の設定はございません。

入場時間

①11:00~12:30(11:30までに入場)

②12:00~13:30(12:30までに入場)

③13:00~14:30(13:30までに入場)

④14:00~15:30(14:30までに入場)

⑤15:00~16:30(15:30までに入場)

⑥16:00~17:30(16:30までに入場)

当美術館は敷地面積が狭く、入場にあたり待機していただくスペースがございません。入場開始時間より前のご来館はご遠慮ください。

入場は日時指定の完全予約・定員制(各回90分)です。毎月1日10:00(日本時間)に翌々月分のチケット販売を開始いたします。チケットは美術館ウェブサイトにて当日の各入場時間30分前までご購入いただけます。ご購入後の日時変更、払い戻しはできません。
チケットはこちらから。

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