LECTURE
講演会「芸術は “given”の自覚から始まる」

幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされてきた草間彌生。展覧会「宇宙からの音響」では、草間の芸術の根源ともいえる病に着目し、初期から現在に至るまでの多様な作品群と関連資料をご紹介しています。「芸術は“given”の自覚から始まる」と題された本講演では、草間を「病いの自覚者」と捉え、それこそが彼女を並外れた存在たらしめた——そう論じた美術評論家・峯村敏明氏に、さまざまな作家の事例も参照しつつお話しいただきます。
※草間彌生の出演はございません。
- 講師
- 峯村敏明(美術評論家)
- 日時
- 2025年8月24日(日)15:00〜16:30 受付は14:30から
- 場所
- 社会福祉協会シャロームみなみ風 地域交流スペース(新宿区弁天町32-6、当館より徒歩2分)
- 定員
- 40名
- 費用
- 1,100円(当日払い。レクチャー終了後、草間彌生美術館を17:30までご覧いただけます)
- 募集期間
- 8月5日(火)受付開始。定員になり次第、受付終了。
- お申込み方法
- 募集期間内に、お申し込みフォームにてお申込みください。
- 講師プロフィール
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峯村敏明(美術評論家)
美術評論家。1936年生まれ。東京大学文学部仏学科卒業。アンドレ・マルローの影響で美術に転身。以降、国際美術評論家連盟日本支部会長、多摩美術大学名誉教授、同大学付属美術館長を歴任。「もの派」、現代彫刻、デ・キリコなど、20世紀美術、現代美術に関するエッセー多数。国内外で広く展示企画の組織・運営に関わりつづけ、次第に諸芸術間の文化史的・形式的文脈(システム)の並行関係について認識を深めていった。1989年に企画した展覧会「かめ座のしるし」(横浜市民ギャラリー)では、草間作品3点が展示され、草間との対談イベントも実施された。また、1991年には個展「草間彌生のコラージュ 1952-83」(なびす画廊)を企画している。
「宇宙からの音響」展で草間作品における病をめぐる論考「われは無限の他者なり」(展覧会『INFINITY∞EXPLOSION』、フジテレビギャラリー(東京)、1986年)を展示中。